和歌山に廃線の危機から逃れた貴志川線がある。
和歌山から貴志までの単線で
いちご電車という名のかわいい電車が走っている。
白地に赤いロゴなのは知ってはいたが、
中に入って驚いた。
床はフローリング。
手摺、吊り革の輪、日除けは木質。
シートのデザインはいちご・イチゴ・苺。
車両の端には木のベンチに家具、
車椅子の人が掴まりやすい膳板に手摺。
通常広告を吊っているところには
県下の子供たちが描いた「あったか家族の絵」。
色とりどりでとてもかわいらしい。
2両編成ゆえできることなのかもしれないが、
電車とは思えないほどやさしさ行き届いている。
また、電車なので壁はほとんど窓。
田舎ゆえ緑たっぷりと景色もよく、
これは贅沢な動くリビング。
地元の人たちの願いによって守られた電車は、
さらに愛される形となって走っていました。
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