GWも終わり緑が濃くなってきました。
5/10発売の大人組6月号という雑誌に
お世話になっている家具職人 桧皮さんがとりあげられています。
ジョージナカシマの家具や北欧家具を製作、修繕をされていた(いる)神戸の"椅子屋さん"
高次の家ではテーブルの製作やベンチマットを納品いただいたのですが
その家族室と楢のテーブル+建て主さんが写真で登場。
竣工時の黒い座面の椅子ではなく、桧皮さんの製作された椅子に。
引き締まった雰囲気ががらりと変わり、非常に柔わらかな印象に。
家具ひとつで印象や持っている空気感というのは随分と変わる。
これはこれでなかなか。
こうした無垢の材をつかい、職人がひとつひとつつくりあげていくものは、
どこか温かみと存在感、座った時の心地よさを感じることができます。
椅子は本当に繊細でわずかな曲線や寸法の違い、材のあり方によって
心地よさが全然違う。
そうした椅子を知ると建築の空間に椅子をはじめ家具がいかに重要な存在かがわかってきます。
そうした椅子は、機械で大量生産された商品と比較すれば
値段は安くはないのかもしれませんが、
愛着を持って使用し補修やメンテナンスをすれば何代にもわたって
使用でき、心地よさや空気感を何十年、あるいは100年と享受できること、
そして職人の手仕事を考えた時に
その価値は値段だけでは単純に比較できないところにあります。
特に桧皮さんの作品にはその優しい人柄と
妥協の無い職人魂のようなものがが現れているように感じられます。
ISHIKAWA