一般的に家具の塗装にはウレタン塗装が使われています。木の表面に塗膜を造り表面に強度があり、塗膜があることにより水などがしみこむこともありませんが、その反面、表面にプラスチックのようなツルツルとした塗膜を作るため木の素材感や温かみに欠けます。
家具は身体に近く触れる場所ですから、できるだけ木の質感や温かみを生かし、体に触れても大丈夫な自然素材を使ったオイル塗装を主に使用しています。
紅殻を柿渋に溶いたものを塗り、その上に亜麻仁油や桐油を塗り重ねます。(京都の山中油店さんのものを主に使用)さらにコーティングを強くしたい場合は蜜蝋を仕上げに使用します。こうしたオイル仕上げは昔から北欧家具や日本の家具、建築に使用され、日々の乾拭きなどのメンテナンスが必要ですが、こうしたモノへの愛情が使い込むうちに味を生み出し、良いものを永く使うことができます。